『子どもの園』施設見学報告書

日付:令和7年7月6日 作成者:児童福祉部会 川口朱美

1.施設見学概要
実施日:令和7年7月1日(火) 午後1時~2時40分
見学先:社会福祉法人 福光会「子どもの園」(神奈川県茅ヶ崎市堤)
参加者:湘南地区民児協 18名

2.養護施設とは
児童福祉法に基づいて設置・運営される施設。 様々な事情により家庭での養育が困難な子どもたちが、安定した生活環境の中で心身ともに健やかに成長し、自立できるよう支援することを目的としている。

3.全国の施設数
令和7年現在、全国に610施設が存在。

4.『子どもの園』の特徴

  *   「収容」ではなく「子どもが住まう場」を目指す施設づくり
  *   小規模小舎制・集合小舎制を導入
  *   相補(互いに欠けた部分を補い合う状態)・共有の長屋方式
  *   職員は住み込みが中心(通勤も可能)
  *   自然環境や地域の風土を活かした生活空間
  *   一人ひとりにホームステイ先を確保
  *   教育と成長支援への取り組み

生活リズムを大切にしながら、全人性の涵養(人のあらゆる側面を総合的に捉え丸ごと理解し徐々に養い育てること)と「知の解放」(誰もが教育を受ける機会を得ることで知識や情報を得て自己成長や社会参加を促進すること)に向けた支援

  *   モットーは「子どもはみんなで育てる」
  *   過去13年の進学率75%(全国平均20%前後)
  *   関係性を築くための行事・活動を多数展開

5.説明を受けての感想
私は主任児童委員連絡会での施設見学に続き、今回が2度目の受講でした。 和田園長(理事長)の「一人でも多くの人に養護施設や子どもたちがおかれている現状を伝えたい」という変わらぬ思いに、改めて深く感銘を受けました。
講義の中で印象的だった言葉は、 「保護された時の対応次第で、施設を良く思うか悪く思うかの違いが出てしまう」 という一言です。
入所前の段階が、その子の今後の生活に与える影響は大きいと痛感しました。 それだけに、入所後に関わる職員の皆様の、丁寧で寄り添った対応の重要性を強く感じるとともに、日々それを実践されている姿に頭が下がる思いでした。